コーチのよそには見せたくないブログ

フットサル サッカー 

マネしたいスペインの技術 その2

第一弾では、体の向きとルックアップについてお話ししました。

 

今回はそれらがどう活かされるかの例を紹介します。

前へのパスドリブル

すごく簡単にやっているように見えませんか?

 

理由は単純で、前を向いているから、前を見てるからできるんです。

当たり前すぎますよね?

 

そう思われた方、それで正しいです。

当たり前なことを当たり前にできる

簡単なことを簡単にできる

それが基礎なので。

 

前回の最初に

「誰でも真似してできるようになる」

と書きましたが、

なぜ誰でもできるかというと、

スペインでは小学生でも教えているような基礎だからです。

もちろん意識して練習を重ねないと覚えられないものですが。

 

パスだけでなくドリブル

真似できないようなすごいドリブルをしてるわけではない、

また、特別足が速いというわけでもないのに、

簡単に縦に運べてるように見えます。

 

その秘密はドリブルそのものよりも実はトラップにあって、

よく見てみるとトラップで相手の守備をかわしてるんですよね。

ある意味、トラップがドリブルの始めになっているような感じです。

 

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どういうトラップかと言うと、

コントロール・オリエンタード」っていうトラップをしてます。

ざっくり言うと、

足元に止めないトラップ

次のプレーを考えたトラップです。

 

このトラップの利点は何かというと、ずばりスピードです。

 

スピードが上がる理由の一つは、

トラップでボールを動かすことでボールと体が静止せずに動くのでスピードがでる。

これは物理的な面でのスピード。

 

もう一つは、トラップする前に次のプレーを考えているので、

チーム全体のプレー・スピードが上がります。

物理的なスピード+シンキング・スピードですね。

 

スペインのスピードが速いのは、

別に足が速いわけじゃなくて、

このプレースピードが速いんです。

 

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ただ、次のプレーを考えたトラップというのは、

当然パスを受ける前に

味方や相手の状況、スペースなどを

見て考えて準備していないとできない。

 

なので、前回話をした体の向きやルックアップとも

すごく関係性が高い技術と言えます。

 

動かすトラップだけを練習しててもダメなんです。

 

パスを受けるときの

体の向き

ルックアップ見ること、

そして次を考えたトラップ

 

この3つの基本だけでもしっかりできるようになると、

相手の守備の立ち位置が甘くなったときや、

スペースができたときにそこを比較的簡単につくことが可能になります。

また、相手の守備のプレスをかわすのにも役立ちます。

 

ただ、守備もバカじゃないので、

普通は当然そこをやられないように守ってくる。

では、そういうときにはどうするか?

 

この続きを次回お話ししたいと思います。

お楽しみに〜。