コーチのよそには見せたくないブログ

フットサル サッカー 

スペイン戦はここを狙え!

スペイン対ドイツの試合から、スペインの特徴と弱点となりそうな部分を抜き出してみます。

 

1 スペインは左重心!

 

スペインの攻撃は右サイドに比べて、左サイドでゲームを作る傾向にあります。アルバ、ペドリ、オルモの左サイドにボールが集まる回数も多いです。

 

右サイドはどちらかというと縦に早い感じの攻撃が得意で、左はゆっくり相手を剥がしながらでも、一発で裏でもできるという感じ。

 

ドイツ戦でも、スペインの先制点はアルバの左からのクロスを中で合わせたものでした。

 

あまりこちらのサイドから攻められたくないです。

 

 

しか〜〜しアルバはこれまでの2試合とも後半途中で若手のバルデと交代。バルデも縦に速い選手ですが、アルバよりは経験なども劣るので、そこはチャンスがなくもない。

 

ドイツ戦でも、アルバが交代したすぐ直後に左サイドでボールを失い、カウンターから失点しました。

 

中盤もブスケツ、ペドリ、ガビのトライアングルは強力ですが、コケなどの交代選手が入ると少し攻撃が停滞しがちなので、そこにもチャンスがありそうです。

 

普通なら前半はベストメンバー、後半途中から交代という流れですが、少し余裕のあるスペインがどう出るか?

 

監督はブスケツやアルバをここで休ませたそうですしね。

 

 

スペインのスタメンがどうなるか? そして、日本の右サイドを守備的にするか、それとも攻撃的にするか。または、最初は守備的に入って、途中から攻撃的に変えるか?

 

その辺の駆け引きも勝負のポイントになりそうです。

 

 

2 ブスケツを抑えろ!

 

スペインのビルドアップは、やっぱりブスケツが効いてます。できれば、ここをまず優先で抑えたい。

 

プレスをかけるのなら、後半のドイツのやり方が参考になりそうです。

 

(a)最初からハイプレス。または、スペインのバックパスに対し、押し上げてプレッシャーをかける。

(b)マンツーマン気味にマークにつく。

(c)中へのパスコースはあまり切らず、外へのグラウンダーのパスをより蹴らせないように守る。

(d)中はブスケツに対してはかなり寄せてマークブスケツの横の空いたスペースに降りてくるペドリのところにパスが出るところを少し遅れて狙う。または、ロビングのロングボールを蹴らせるように誘導する。

 

ここは一番プレスがはまった場面。

 

ブスケツにはずっとベタ付きです。

 

ペドリが空いたように見えるんだけど、そこにキミッヒが後ろから猛チャージ。うまく背後から相手の前に滑り込みボールに先に触れる。

 

もしショートパスインターセプトできれば一番カウンターからチャンスが作れます。

 

 

ここでは、バックパスからのスタートではなく、ゴールキックからのスタート。

 

中へのパスコースは開けているが、先ほどのプレーがあったのでショートではなく、ロングキックになったところを回収。(実際には回収できてませんでしたが。)

 

 

サイドから縦にグラウンダーで繋がれた場面。

スペインの右サイドのバランスが悪い。(3人がトライアングルではなく、縦に一直線)

ボールが収まったところへは前の選手が戻りながらバックプレスで挟み込む。

 

ちなみに、トップのモラタは左サイド気味に降りていた。

(次はそのモラタへのパスの場面↓)

 

 

左サイド寄りに降りていたモラタへロビングのパス。

モラタのところへは、前線の選手もバックプレス

パスは通ったが、キープできない。

 

 

かなりマンツーマンがベースの守り方なので、突破されるときついし体力的にも負担になるが、スペインにプレスをかけるつもりならこれくらいやらないとなかなかボールは奪えないでしょう。(あのドイツでさえも!)

 

今大会で、ハイプレスをしてるのにあまり効いてないチームは、大体マンツーマンにしないでゾーンで人を余らせていたり、中へのケアをしすぎていて逃げ道を与えたままプレスしてるケースが多いと思ってます。あとは一人でプレスに行って後ろが付いてこないケースもありますが。

 

プレスするなら、ある程度のリスクは背負わないと。そうしないと、疲れてよりプレスに行けなくなる。

 

リスクを負わないことが一番のリスクを生み出す。そう思いますね。

 

 

3 攻撃はブスケツの横と背後からの斜めを狙え!

 

ドイツは後半にサネが入ってから攻撃がよくなりましたね。

 


サネがスペインのDFラインとMFラインの間カットインハーフスペースと言われるエリアで前向きにボールを持てました。

 

そしてサネが突破したタイミングで、トップ下のムジアラがダイアゴナル(斜めに)にランブスケツの背後からスルッと抜け出してます。

 

スペインのCBはオフサイドトラップをかけてますが、右SBが残っていたためオフサイドにならず。

 

この場面でのオフサイドトラップはかなりハイリスクでもあるので、オフサイドを怖がらずにここは裏へどんどん狙っていきたいところです。

 

 

ドイツのゴールシーン。

 

アルバの交代直後の左サイドのミスコミュニケーション。

ブスケツを経由させない、マンツーマンハイプレス

そして、ハーフスペースからダイアゴナルランへのパス。

 

これまでの1から3が揃った場面です。

 

リスクを覚悟で攻めた、守備と攻撃が一体となった素晴らしいゴールですね。

 

スペインは強いし完成度も高いですが、日本もドイツ戦の後半のようなプレーができばチャンスはあります。

 

 

あと、ムジアラうまし!