「バックパスマシン」についての所感
「バックパスマシン」
ちまたで話題になっている「バックパスマシン」議論についてです。
個人的には、コスタリカ戦は引き分けではなく勝利を目指して欲しかったので、(伊藤選手に限らず)あまり攻撃的な意図のないバックパスや横パスには残念な気持ちでした。
テレビの解説の人たちは、「前線の動きがない」と言ってましたが、自分の観点では前線は多少動いてはいたけど、グループとして連動していなかったり、パスルートやタイミングが全然共有されていなかったように思えました。
正直、コスタリカはそれほどカウンターが怖いチームでもなかったので、リスクを負ってでももっと縦パスを増やしてもよかったと思います。
まぁ、代表の試合の感想はこれくらいで...
もっと残念なことは...
個人的にそれよりもっともっと残念に思うことは、何かというと...
育成年代でよく見かける「バックパスマシン化された選手」。
あれは残念を通り越して悲しくなります。
自分のところにボールが来ると、自信を持ってバックパスをする選手。バックパスを最優先に考えてるような選手。
コーチがそれを要求したり、褒めたりすることもありますね。
もちろん、育成年代でもバックパスが全て悪いとは言いません。
ただ、本当に「バックパスしかしないんじゃないか?」っていう選手がいる。
バックパスにかける情熱を、ボールを前進させる方向に持っていったほうがよっぽどサッカーがうまくなるし、何よりサッカーが楽しくなるはず。
ボールを相手ゴールへ前進させるか、それとも途中で奪われるか、その駆け引きがフットボールだし、そのためにサッカーの練習をするんでしょ?
バックパスするだけなら、練習なんてしなくてよくない?
もちろんその過程ではミスが増えたり、時にはカウンターで失点することも増えるでしょう。なので、本人もそれくらいの覚悟を持って練習したり、試合でプレーしなければなりません。
また、育成としてミスを許容できたり、解決に向けて協力できる仲間や大人の意識の共有も必要です。
自戒を含めて、そういう環境を作っていかなければと改めて思います。
さいごに一言
「バックパスマシン」
今年の流行語大賞に選ばれないかな?