この動画の中のメッシの動作について解説。その1。
まずは動画を見てから。そして、順番に読んでくださいね。
ジャンプと着地
まず前提として、このトレーニングのルールは「両足を揃えてジャンプする」こと。
そういう設定がコーチからされていると思います。
なので、揃っていない片足ジャンプではダメなはず。
また、片足ジャンプのほうが当然速くなります。
これは揃っていない上に、遅い。
他にもボールを通せないこともある。(技術的なミス。当然遅くなる)
このジャンプの部分はルールを守って、ミスをしなければそんなに違いはない。
ジャンプよりも違いがはっきりでるのは、着地後。
着地してから、1回右足を内側に入れてボールタッチ。
着地してからそのまま次のタッチ。
こういうのが普通。ほとんどの選手は着地してから次のタッチを考えている。
何も考えなければ、たぶん普通はこうします。
これがメッシだと、
両足で跳んで、着地しながら次に進む方向へボールをタッチ。
他の選手が着地後に次を考えてるのに対して、メッシはジャンプしてるときには着地後のことまで考えています。
当然、利き足を使うので、インサイドなのか、アウトサイドなのか、軸足も含めてそこまでもう準備できてる。
トレーニングのルールにちゃんと従いながらも、最適な解を見つけてます。
頭の中で先の問題を読んで、最適な解を考え、それに合わせて自分の体を動かす。
だからそのぶん速くなる。
もちろん試合だったら相手にボールを奪われずらくなる。
問題を他の人よりも先読みして、そして瞬時に回答を見つけ出せる。
東大王のように、フットボールの頭の回転は常人離れに速いはず。
そして何よりも、常に自分自身で最適な方法を考えている。
「フットボールは頭で始まって、足で終わるもの」
こんな単純な練習からでも、メッシの頭の良さはよくわかる。