エジルのトラップとパス
この選手のすごいところは、
「そこ、見えてるんだ!」
と驚くほど、
いろいろなところを見ている、
それから状況を把握していること。
例えば、死角になる背中側の状況とか。
首、振ってますね。
そうやっていろいろなところを見ることによって
選択肢を多く持てる。
さらにすごいのは、
そうやって得た複数の選択肢を
けっこうギリギリの段階まで残せるところ!
これ以上遅いとボールを奪われるという
ギリギリのタイミングまで
よ〜く守備や味方の動きを見ている。
そのぐらいよ〜く周りの状況を見てから決断している。
なので、
どっちにトラップをするのか、どっちにパスを出すのか
直前までわからない。
こっちにトラップをするだろう、とか
守備が先に決めつけて取りに行こうとすると、
あっさり逆をつかれてしまいます。
これなんかも、
背中側にいた守備者が
急にダッシュで追いかけて来ているのを
完全に把握していますね。
背中の左側から来るのか、それとも右側から来るのか。
ボールと逆方向の相手選手の動きはすごくわかりづらい。
実際には守備者は背中の右側から来て、左側から足を出している。
なんでわかるんだ!?って感じです。
体の使い方やボール技術もとてもうまいし、
オフザボールの動きも賢い。
さらっとやってしまうので、
すごさが伝わりにくいけど、
実は非常にレベルが高いことを普通にやってます。
見るって簡単そうで、実は難しい。