ラカゼットのポストプレー
エジルのチームメイトのラカゼットのトラップ。
こちらもうまい。
状況判断
これは前回話したようなギリギリまで選択肢を残すプレー。
ラカゼットへプレスに行った守備者2人。
それから右サイドから上がった選手へマークに行った守備者2人。
合わせて4人(!)の相手選手がダマされてます。
短い時間、狭いスペース、敵味方が動いている中で
すごく賢いプレー。
よく見てます。
それから、ただ相手をダマしてうまいというだけではなく、
守備をしている味方を助け、さらに攻撃の起点として味方を生かす
チームプレーとしても素晴らしいプレーです。
ポストプレー
最初の動画でも守備者を背中に置いてトラップしていますが、
ラカゼットが得意とするのは守備を背負ってボールを受けること。
プルアウェイとはある意味逆のプレーです。
プロテクション
175cmと、ポストプレーをする選手にしては小柄ですが、
相手をブロックしてボールを収めるのが非常にうまい。
全身をつかって相手からボールをプロテクトしながら
ボールコントロールするところのうまさ。
最初のマークにつかれたトラップから次に奪いに来る選手と、
常にボールと相手選手の間に自分の体を入れてボールを守っています。
守備者がそこで力づくでボールを奪おうとするとファールになってしまう。
ボールを置く位置 ボールを運ぶ場所
それから、トラップしたあとどこにボールを置くかというところもうまい。
上の動画も、守備者4人に囲まれているけど、
プロテクションも使いながら
その4人が触れられない位置(スペース)にボールを運びながらキープしてますね。
常に状況を見て、頭を使っている選手です。
ボールを収めるだけでなく...
FWとして大事なことはやはりゴールを奪うこと。
そのためにゴールへ向かうこと。
今回紹介した3つの場面、
どれも相手ゴールに対して背中を向けた状態でボールを受けてますが、
ボールコントロールの後はどうなっているでしょうか?
そう、相手ゴールへ向いてプレーしてますね。
たとえば、
「ポストプレー」とか
「うまいトラップ」とか
そういった言葉やイメージから連想されがちな
固定概念にとらわれすぎると
こういうプレーはできません。
相手を出し抜くようなプレーがしたかったら、
もっともっと自由になる必要がある。
ただ、自由といっても、
奇抜な発想やフェイントをすればいいということでは
もちろんありません。
そのプレーの目的は何か?
その状況はどうなっているのか?
というところをしっかり持つことが大事です。