マネしたいスペインの技術 その4
前回は攻める向きを変えることについてお話をしました。
今回は、プレーする場所を変えるがテーマ。
動画は前回と一緒。
プレーをする場所を変える
プレーをする場所を変えるとは、例えばサイドチェンジのように1つのプレーエリアから別のプレーエリアへ展開すること。ボールを動かして攻める場所を変えることです。
普通、ボールがあるサイドに相手の守備者は集まるので、そのときに逆サイドは手薄になる。攻撃側からすると、より「スペースがある」場所になります。
なので、相手を引きつけたときに素早く攻めるサイドを変えると、相手のいない、スペースのあるところから攻撃が可能になります。
スペインは意識的にそこを狙っていて、中央の選手は1タッチや2タッチで素早くサイドを変えたり、相手に狙わせないようにターンをつかったりしてるのがわかると思います。
これらを使って相手の守備を揺さぶり、混乱させ、守備に綻び(ほころび)ができたところで突破を仕掛ける。そんなイメージですね。
相手守備との駆け引き
普通はボールのあるところに相手守備者が集まるので、空いているところへボールを動かして攻めますが、ときには意図的に相手が多いところへボールを動かしてさらに引きつけることも。この辺は駆け引きですね。
動画の最後のゴールシーンでは、シュートまでに実に8回もサイドを変えて攻めてます。
ワンサイドで相手をしっかり引きつけてから空いている逆サイドに展開し、そこにまた相手を引きつけ... そして、守備が疲れてスペースができたときに勝負のドリブルやパスを出す。
難しいことばかり狙わず、効率的に攻める
さすがにここまで多くパスをつないで攻めるのはプロではない我々には難しいと思いますが、ターンやサイドチェンジは誰でも練習すれば効果的に使えるようになる技術や戦術です。
間合いをとったドリブル(運ぶドリブル)やパスなので、ドリブルで抜きに行ったり、一発でスルーパスを狙うよりも技術的な難易度も低いです。
守備が準備できていて体勢が整っているときは、最初から一発のドリブルやパスで崩そうとしても難しい。
なので、まずは難易度の低めの運ぶドリブルやターン、足元へのパスなどをたくさん使って相手を揺さぶり、ここぞっていう場面ができたときに抜くドリブルや裏へのパス、シュートなどをするのが効率的な攻め方です。
もちろん、ゴールに向かわない、リスクを負わないような簡単なプレーを永遠にしていてもダメ❌。
また、経験の少ない人や小さな子どもは効率は考えすぎず、まずはどんどん自分で仕掛けて、抜くドリブルやシュートなどのプレーを楽しみながら覚えることも大事だと思います。
それらを覚えていきながら、少しづつフットボールのプレーの仕方を覚えていくのが理想的ですね。
次回はこのシリーズ最終回です!
お楽しみに~。