コーチのよそには見せたくないブログ

フットサル サッカー 

「自分はその状況をプレーする。考えすぎることはない」

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ボサボサで髭面なのにイケメン! ずるい(笑)

そんなグリーズマンの真面目なインタビュー。

sport-japanese.com

 

フットボールをするとき、自分はその状況をプレーする。考えすぎることはない」

 

状況をプレーする

  

これ、深いですね。

 

ちなみにスペイン語の原文だと、

"Cuando juego al fútbol hago lo que me sale, no pienso mucho."

 

意訳してみると、

目の前にあるものをプレーする

こんな感じですかね?

 

その前の部分では、

「自分は1対1やドリブル突破があるわけではない。

ソシエダではいつも壁パスや1タッチパス、

エリア内に進入して相手の危険を作り出すことを探していた」

と言ってます。

 

この部分から合わせて考えると、

どんな状況・どんな相手でも自分の強みを前面に出して

相手を打ち負かしに行くのではなく、

状況に合わせた味方との関係性や相手との駆け引きで勝負する

ってことを言ってるのだと思います。

 

決して1対1やドリブル突破ができないわけでありません。

むしろ普通の選手よりははるかにうまいでしょう。

でも、それだけで相手に勝つのは難しい。

 

例えば、ドリブルが得意な選手でも、

相手がドリブルを警戒してたり、

カバーリングまで準備されているような状況では

ドリブルで抜くは難しいでしょう。

 

その状況なら、

無理にドリブル突破を試みるよりも、

例えば相手を二人引きつけてから

空いている味方へパスを出したほうが得策と言えます。

 

このように、状況によってやれることは限られてきます。

いつでも自分がやりたいことがやれる状況なわけではありません。

しかし、自分が得意なことを生かしてその状況を優位にすることはできます。

 

イニエスタは、かつてこう言っていたそうです。

どうプレーするべきかは状況が教えてくれる

 

イニエスタもそうですが、

確固たる自分の技術やプレースタイルをもちながらも、

目の前の状況に適応し、

味方との関係まで含めて”自分のプレー”をする

 

それが「状況をプレーする」ってことだと思います。

 

 

サッカーでよく言われる「本能」とか「嗅覚」っていうのも

たぶんこれと近いですね。

 

人間のDNAにフットボール的なものは組み込まれていないし、

グランド上で”得点の匂い”がすることはない。

 

でも、あたかもそれらがあるかのようにプレーできる。

それが、洗練されたフットボールの状況判断の能力。

 

ライオンやオオカミは誰に教わらなくても本能で狩りができますが、

人間は本能だけではフットボールができない。

一部例外もいるかもしれませんけど。

 

状況判断だけでなく技術もそうですが、

レーニングやゲームを積み重ねて、

試合のときには、

いちいち深く考えなくても自然にできる

くらいまで磨き上げるのが理想です。

 

最後にある音楽家の言葉を、

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練習あるのみ!