クライフの言葉
サッカーは、魅力的な形で行われるべきである。
攻撃は、スペクタクルなものでなければならない。
パスを語る際に、相手を越えないパスについては話にならない。
最低でも1人は超えるパスを出すこと。
あまりにも意味のないバックパスにはうんざりするよ。
ラウレアーノ・ルイス著 高司裕也訳
「世界最高のサッカー指導書 バルセロナトレーニングメソッド」より
勝った負けただけでなく、フットボールそのものを楽しまないとね😉
前方へのパスやドリブル突破を狙いながら、
相手を引き付ける
タメをつくる
ことによって横パスをより効果的にさせる。
相手を引き付けることによって味方がよりフリーになり、
タメをつくることで味方が動いてよりいいポジショニングで受けられるようにします。
攻撃時にはただドリブルしたり、ただ味方にパスを出すのではなく、
相手の守備を崩すことを考えてプレーしましょう。
特に横パスやバックパスを使う時は、工夫がないと相手の守備は崩れにくいです。
また、パスの受け手も
作ってもらった状況(スペースや守備者が不利なポジショニングなど)を生かすことを考えてプレーしましょう。
プレスが来ていて後ろ向きにトラップした時も、ボールを守りながら前を向く。
こういう小さいところまでこだわってる選手は意外と少ないですね。
逃げるだけ、ボールを守るだけでなく、向かっていかないと、(自分またはパスを受けた味方が)プレスの餌食になりやすいです。
利き足でボールを持つようにしましょう。
利き足から仕掛けるようにしましょう。
できるだけ利き足でボールを支配している時間を長くしましょう。
いいところにボールが置けていれば、選択肢が複数持てるはずです。
また、スムーズにドリブルやパスができるはず。
そうすると、守備者もなかなか簡単には飛び込めません。
もしも相手が不用意に飛び込んできたら、得意の利き足を使って(またはそれをフェイントとして使って)交わしましょう。
これが苦手な方の足だと、そのぶん技術的なミスが増えたり、選択肢が狭まったりしやすいです。(例えば、タッチミスやキックミス、ボールスピードが遅くなるなど)。
守備者からしても、攻撃者の逆足でのプレーは利き足でのプレーよりも守りやすいはずです。
「相手が怖いから左足を使ってしまう」という人は、逆に「相手が怖いからこそ、自分の得意の方の足で勝負したほうがいい」という考えを持ってみてください。
まずは利き足でボールを持つようにし、できるだけ利き足でボールを支配している時間を長く持つようにすることをお勧めします。
モドリッチの複数の相手を掌握したトラップとパス。
近距離のパスの選択肢としては近くの味方とリターンパスの2つがあると思うんですけど、近くの味方は守備に狙われてます。
リターンパスは安全だけど、そのぶん攻撃のスピードが遅くなってしまう可能性もある。
最初は近くの味方へのパスを考えていたようですけど、それをキャンセルしてトラップを選択。
ただ、背後から守備者がプレスに来ています。
そして守備者の方が少し加速に乗ってて速い上に、トラップを狙っている感じです。
どちらから回り込んでくるかわからない。
まず、背後から敵が来ていることを認識していないプレーヤーだったら攻める方向側にトラップします(画面の右側)。そしてそこを背後から来た守備者に狙われてボールを奪われる。
もちろんモドリッチは認識しているし、守備者もそれがわかってる。
なので、守備者はモドリッチが逆側にトラップするだろうと予測して、あえて逆側から狙ってます。
その狙いさえも認識して、トラップしたのはここ。
さらにトラップの後、少し体を相手とボールの間に入れてますね。
リターンパスのフェイントにも見えなくもない。
まずこのトラップがセンス大有り。
ここまでで既にいくつかの選択肢と駆け引きが行われてます。
そして、駆け引きで勝って少し余裕ができたところで大外の守備の背後を狙ったパス。
プレスから回避するために逃げてるようで、頭の中では攻めることを常に考え狙ってます。
一見、ただ逃げてるようにも見えるから守備もちょっと油断しやすい。(実際してる)
2タッチの中に強い意志と巧みな駆け引きを感じるプレーでした。