そのうち3試合を紹介。
バルサ:バルテス、オレゲール、マルケス、プジョル、ファン・ブロンクホルスト、ファン・ボメル、イニエスタ、ガブリ、ロナウジーニョ、ラーション、メッシ。監督:ライカールト。
もう14年も前!
ロナウジーニョとメッシ、そしてイニエスタというレジェンドたちの共演というだけでも胸が熱くなる試合。
魔術師ロナウジーニョの全盛期。その創造性と力をいかすべく、完全な自由が与えられている。チームの中心。
そしてこの年は、メッシがトップチームでブレイクした年でもある。そのプレシーズンでの試合。
この直前のワールドユースでメッシは優勝、得点王、MVPと大活躍。期待の若手、しかもカンテラ出身という位置付け。
メッシはまだサイドアタッカーという感じの役割しか与えられていない。
前半途中からメッシが左サイドでプレーしているのも今では珍しい。
後半はロナウジーニョがベンチに下がり、イニエスタが左のウイングに。
ロナウジーニョがいなくなり、ちょっと攻撃が単調になりだした後半の途中からメッシが覚醒していく。
固い守備を誇るカペッロ率いるユーベが一人の若造にきりきり舞いにされていく。
このシーズン、バルサは1992年以来の欧州王者になり、国内リーグと合わせて2冠。
一方ユベントスにはカンナバーロなど2006年のW杯で優勝するメンバーが。ビエラやイブラヒモビッチもいる。
当時のメッシは今の久保と同じ年頃。二人を比べてみるのも面白いかもしれない。
ナイキ!
バルサ:テア・シュテーゲン、ラフィーニャ、マスチェラーノ、ピケ、ウムティティ、ラキティッチ、イニエスタ、メッシ、スアレス、ネイマール 監督:ルイス・エンリケ
MSNトリオの最後の年。この南米トリオは反則。さらに中盤にはイニエスタもいる。左サイドのイニエスタとネイマールのコンビネーションはエグい。
もしこのチームと対戦したら、どんなチームであっても守ってカウンターを狙う以外の戦法を考えられない。
実際、バルサの守備はスカスカで相手はカウンターでチャンスをつくれる。
ただ、このチームで恐ろしいのはバルサらしい遅攻だけでなくカウンターも得意としていること。むしろカウンターのほうが怖いくらい。
相手チームがカウンターを狙って攻めたところでボールを失うと、逆カウンターの餌食になる。
ルイス・エンリケの戦術は、MSNの力を最大限に引き出すことをメインに置いている。
ちょっと変わってるのは、左利きで攻撃的な選手であるラフィーニャが右サイドバックで使われていること。そんなところも見どころです。
バルサ:テア・シュテーゲン、セルジ・ロベルト、ピケ、ウムティティ、アルバ、ブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ、メッシ、スアレス、コウチーニョ 監督:バルベルデ
残るのはバルサのアタッカーとアトレチコの最終ラインの南米対決。
結果的に両チームのセンターバックの守備が目立つ試合に。
ヒメネスはスアレスを完封。メッシのシュートチャンスもつぶす。
南米のDFは南米のアタッカーの止め方をよく知ってる。
常に型通りではなく、相手の特徴をつかんで臨機応変な対応の仕方。
メッシも進もうとする先にヒメネスがいると、一瞬選択肢を悩んでる。
その瞬間的な迷いができることで、メッシの足が止まり、アトレチコの守備のバックプレスも効く。